スマートフォン!?ではありません(^_^;) ~車が進化すれば整備も変わりますね・・・・~
整備関係の仕事をしている方なら一目瞭然ですが、
こちら、何だかわかります?
スマートフォンのようにも見えますが、これ、車の整備や点検時に使うスキャンツールってやつです。
近年の車はどこもかしこもコンピューターが使われ、何から何までコンピューター制御。
そしてそのコンピュータ同士がそれぞれやり取りしながら車を動かしています。
そしてその数や制御はあまりにも多数&複雑な為、どこかが調子悪いって時や、
点検でどこかに異常が無いか?って調べるときには、そのコンピュータ達から情報を貰わないとやり切れん!!て訳で、
このようなツールを使って車のコンピューターから情報を集める訳です。
もうずいぶん前から、スキャンツールは出回っていますが、この手のツールは一つあれば全車種をカバーできる訳ではなく、それぞれの自動車メーカー・車種に対応したソフトが無いと使えません。
ゆえに、ディーラーなどでは、自社の車に対応したツールが一つあればOKなので、悩む必要は無いのですが、
色々な車種を扱っている整備屋さんや電装屋ではどのスキャンツールを備えておくか悩むところ。
何故って、ツール自体もウン十万と高いし、ソフトもそれぞれ高いので、滅多に入庫しない車種のソフトを揃えても元が取れない、
でも、ソフトを揃えて無い車が入庫してスキャンツールが必要な場合は困っちゃう・・・・・ってことなんです。
当社でも国産車だったら一通り見れるツールは持っていたのですが
輸入車には対応していないので、新しいのが欲しいなぁ~~~と、前々から思っていたところ、
今年の春ごろ、輸入車用ソフトの充実度が高いランチテックの新しいタッチパネル式のやつがキャンペーンで安かったので、思わず買っちゃいました。
実は僕は昔、
スキャンツールの講習の講師をやった事があるんですけど、
その時は僕自身があまり詳しくなく(それで講師やるなよ・・・・)ツール自体も使い難くて四苦八苦した苦~~~い経験があるのですが、
最近のスキャンツールは取り扱いも簡単で使いやすくて良いです!
しかも、車と接続はBluetoothでワイヤレス!!車両側のOBDⅡ接続口に、コネクタボックスを差し込めば、後は無線でやり取りするので、スマートフォンサイズの本体を手に持って、タッチパネルでス~~イスイって感じです。
作業中に接続ワイヤーが気になる事も無し!
これだけで不具合箇所がポンッと表示されます。
あとは、表示された部位の関連に絞って点検していけばいい訳です。
う~~ん・・・・・時代は変わったもんだ。。。
ちなみに
電装屋は車の電気の専門家だから、こんなツール持ってて当たり前&しょっちゅう使っていそうですが
実は整備屋さんの方がスキャンツールの使用頻度・保有率は高いと思います。
と言うのも、
スキャンツールで電気関係の不具合が出て、そこで直せなければ下請けの電装屋に・・・ってパターンになるからなんですね。
いまでこそ、エンジンの電子制御は当たり前の時代ですが、
その昔、キャブレターからEFI(電子制御)に変わり始め、オートエアコンが普及しだした頃、
整備屋さんから
「これからの車は何でも電気になるから、電装屋は儲かるよね~~~俺も電気がわかればなぁ~~~」
なんて話が良くありました。
確かに、車の電子制御化が進む過程では、これらの不調の切り分けは電装屋の本領発揮で、
オートエアコンの制御がおかしい!なんて時は、
コンピューターへの各入力値や出力値、各センサーやサーボモータなどをテスターで点検していき、
不具合箇所を発見するのは電装屋の専売特許でした。
更に車の電子化が進み、コンピューター自体が自己診断機能を持つようになり・・・と、まだこのあたりでは電装屋は大活躍なのですが、
更に更に電子化が進み、1台の車に100個以上のコンピューターが積まれ、
それらが多重通信で情報をやり取りするこの時代になると、
サーキットテスターはもちろん、オシロスコープを使っても読みとれない、と言うか読みとりきれない信号量となり、
結果、最初はコンピューター自体の持つ自己診断機能に頼る=スキャンツールが必要となってきました。
ゆえに、昔は電気関係なら電装屋に丸投げしていた整備屋さんでも、まずはスキャンツールが無ければ始まらない、って訳で
スキャンツールを揃えるようになり、そこで電気関係のトラブルがでれば電装屋に・・・・ってなるので
電装屋は整備屋さんで絞り込まれた不具合箇所を直せば良いって事になり、
電装屋自体でスキャンツールを使う場面が少ないって事になるのです。
まぁ、これはもちろん一般的な整備業界の話でして・・・・、
当社の様にディーラーや整備屋さんの下請けは一切やっておらず、
主業務が運輸関係の専属整備工場の下請けと、HPからいらっしゃる一般のお客様メインの商売では
前者ではスキャンツールの仕様頻度ゼロですが、
後者の一般のお客様では輸入車のお客様の御来社確率は異様に高いので
やはり、輸入車対応のスキャンツールは持っていないと困る・・・・って感じです。
しかし、本当に車の整備は大きく変わりました。
これからはハイブリッドやEVなど、ますます電気が重要視される整備が増えて行くのは容易に想像できます。
整備業界はこれに合わせて変動していく中、電装屋も昔ながらの体制ではやっていけなくなるのは明白です。
時代に合わせた、いや、時代の先を行くつもりで進歩しなければなりませんね。
まぁ、どの仕事でもそうでしょうけど。。。。
さて、どうしよう??・・・(^_^;)
って・・・そんなオチではイケませんね。失礼致しましたm(__)m
by大塚専務
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