本日は毎年恒例、国家資格である電装品整備士含む自動車整備士資格収得する為の自動車整備技能登録試験が行われました。
例によって僕も試験監督者として立ち会ってきました。
あいにくの雨となりましたが本日の申請者は5千人ちょっと。
うち、電気装置の申請者は・・20人。相変わらず寂しい・・・全員合格することを祈りましょう。
さて、先日。自宅になにやら大きめの封筒に入った宅配便が届きました。
「なんだろう?」とあけてみると・・・卒業証書依頼見たことが無い?ような筒。中身を出してみると表彰状。
なにこれ?表彰されるようなことをした覚えは無いが・・・・
と、真面目に見てみると自動車整備振興会よりで10年間講師を勤めた人に贈られるもののようです。

う~~ん、もう10年やったか・・・
僕が本業に犠牲が出るのを承知でこの10年講師を勤めてきた理由。
自分が講習を受けていたとき、その内容にとても不満がありました。
通り一遍だけの授業内容、講師陣は現役引退した方々で現実の仕事で即役に立つような話は無し。
ゆえに、「電装屋は専門職なのだからもっと密度が濃く、レベルの高い電装整備士を送り出さなければ電装業界自体のステータスが下がる!!」と懸念し、率先して教壇にたちました。
その後、様々なしがらみから?若くして電装品講習全体のまとめ役になった時は、講師陣の交代や実技試験問題を現代的なものに変える等、それなりに努力したつもりです。
しかし、振り返ると近年はどうだったろう。
電装屋の仕事は様変わりし多種多様化。それに伴い昔ながらの電装品修理を行う店も人も減り、講習に通ってくる若手のレベルは正直落ちています。
そうなると電装品整備士資格を収得させる為には、講習内容の充実よりも「いかに合格させるか?」という試験対策が中心の講習にならざるおえなくなりました。
結果、僕が当初目指した「レベルの高い電装整備士を送り出す」とは逆方向に向かってしまったのです。そしてそういう現実を作ってしまったのも何を隠そう僕自身なのです。
この10年を区切りにこの事実を深く反省すると共に、電装品整備士の教育制度に大きな改革をくわえなければならないと思っています。
それには僕1人の力ではどうにもなりません。逆にこの10年で僕が多くの役割を背負ってしまった為にこういう事態になったとも言えます。
東京都電装品組合では5月に役員改選があり、僕は引き続き教育専任理事となるようです。任期は2年間。(黙っていれば多分その後も継続するでしょう)
この2年の間に現在僕が受け持っている役割を分担し、個人に頼るものではない、きちんとした教育システムを確立しなくてはいけません。
そして僕自身は教育及び組合からは離れ、本業(大塚電装の仕事)のみに専念しようと思っている次第です。
当社HPが意外に?多くの方に見て頂けるようになった頃から、僕は意識して電装業界全体を持ち上げるような記事や発言をしてきました。
インターネットの力・宣伝力に驚くと同時にこの力を自社の宣伝より一般的にはマイナーな電装業界全体の紹介にと心がけたのです。
業界全体が少しでもメジャーになることが当社の発展にも繋がるとも思っていました。
しかし、そんな僕の思いは1部の同業者にしか理解してもらえず、理解どころか記事の削除を強要されるしまつ。。。(削除&謝罪文つきで削除のお知らせを書きましたが今でも全く納得していません。)
この時点で業界よりも自社を守る事に専念する事に決めたのです。当たり前のことですが業界が潰れる前に当社が潰れてしまっては元も子もないのですから。
あれ?試験の話を軽く書くつもりがなにやら深刻な話になってしまいましたね。失礼。
一般の方は軽く聞き流してください。
業界の方は・・又もや批判殺到しそうな内容ですけど今回は削除しません。
批判のある方はキチンとした根拠を。そして実行できる対応策を提示した上でダメ出しして下さい。
ダメだダメだというだけなら何も先には進みませんので・・・。
by大塚専務
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